看護師の時短はいつフルタイムに戻す?手取りと保育料の分岐点
時短勤務からフルタイムへ、いつ戻すか。
「お金が欲しいから」と、なんとなくで決めてしまいがちですよね。でも実は、働き方と時期によって手取りは大きく変わります。
これは制度の解説ではなく、時短勤務まっただ中の私自身が「いつ戻すか」をどう考えたか、その経験と判断の話です。
🗺️ この記事のポイント
「いつフルタイムに戻すか」に、たった一つの正解はありません。でも、判断の材料は整理できます。
- 選択肢は大きく3つ=フルタイム/3歳まで時短/8歳まで時短を延長
- 給料だけ見ればフルタイムが一番。でも3歳になるまでは保育料・給付金で目減りする
- 最後は体力・子どもの年齢・サポート状況も含めて総合的に決める
この後、私自身がどう考えたかを、具体的にお話しします。
まず全体像:3つの働き方、お金の早見表
フルタイムに戻すといっても、選択肢は大きく3つ。まずはお金の目安を並べます。
| 働き方 | 手取りの目安(月) |
|---|---|
| フルタイム | 30〜32万 |
| 3歳まで時短 | 20〜22万(+2歳まで給付金) |
| 8歳まで時短を延長 | 16〜18万 |
※金額は勤務先や自治体で大きく変わります。正確な額は勤務先の給与規定・お住まいの自治体の基準表でご確認くださいね。
給料だけ見れば、フルタイムが一番多いです。
でも、子どもが小さいうちは保育料と給付金で目減りしたり、延長すると割に合わなかったり。ひとつずつ見ていきますね。
① フルタイム:給料は一番。でも3歳になるまでは目減りも
給料だけ見れば、フルタイムがいつでも一番多いです。私の目安で月30〜32万ほど。早く戻すほど、その分もらえます。
ただし、子どもが3歳になるまで(保育料が無償化される前)にフルタイムにすると、手取りが月2〜3万ほど目減りしやすいです。理由は2つあります。
育児時短就業給付金がもらえない
2025年4月から始まった制度で、2歳未満の子を育てながら時短勤務している間、賃金の10%相当が給付されます。
フルタイムにすると、この給付は対象外。月2万円前後が非課税でもらえるはずが、まるっと無くなります。
保育料が時短より高くなる
保育料は住民税をもとに決まり、2年ほど前の収入が反映される仕組みです。
フルタイムでバリバリ稼ぐと、その分あとで保育料も上がります。私の場合、1人目の復帰直後の保育料は5万円台でした。
3歳からは、この目減りが消える
3歳児クラス(年少)からは、幼児教育無償化で保育料が原則タダになります。給付金も、もともと2歳まで。
つまり3歳以降にフルタイムにすれば、目減りなしで、増えた給料がまるっと手取りに残ります。
とはいえ、二人目の育休に備えて早めにフルタイムへ戻る人もいます。何を優先するかは、人それぞれですね。
② 3歳まで時短:給付金がもらえる。でも給料は8割
多くの人が選ぶのが、3歳まで時短勤務を続ける形です。
私の病院では、3歳までの時短は基本給の8割。手取りで月20〜22万ほどでした。
給料は減りますが、その分のメリットもあります。
- 2歳までは育児時短就業給付金(賃金の10%)がもらえる
- 保育料も、フルタイムよりは抑えられる(無償化までの半年〜1年ほど)
- 何より、子どもと過ごす時間ができる
給料は8割になるけれど、時間と給付金でバランスを取れる選択肢です。
③ 8歳まで時短を延長:勤務そのままで給料64%
職場によっては、時短を8歳ごろまで延長できます。
一見よさそうですが、ここに落とし穴がありました。
私の病院では、それを8歳まで延長するとさらにその8割=フルタイムの約64%まで下がる仕組み。手取りで月16〜18万ほどです。
しかも3歳時短と8歳時短で、出勤日数の違いは「月1回の半日出勤がなくなるだけ」。
働く量はほとんど同じなのに、給料だけがっつり減るんです。
時短を延長して夜勤バイトで補う案も考えましたが、それなら定時で帰れる職場でフルタイムのほうが割に合う、という結論になりました。
⚠️ 時短の条件は職場でバラバラ
8歳までの時短や給料の減り方は、職場ごとに全然違います。延長を考えるなら、まず自分の勤務先の規定を確認するのが先ですよ。
お金だけじゃない。戻すときに見た3つ=体力・子の年齢・サポート
とはいえ、フルタイムに戻すかは、お金だけでは決められません。
私が最終的に判断したとき、天秤にかけたのはこの3つでした。
1. 体力:今の職場のフルタイムは、夜勤も委員会も全部ついてくる
私の病院では、フルタイム=ほぼ病棟勤務。
つまり夜勤も残業も委員会も、私の学年になると新人教育担当まで普通に振られます。
子育てしながらそこまで背負う体力は、正直ありませんでした。
だから「今の職場でフルタイム」は、私の選択肢には入らなかったんです。
2. 子どもの年齢:保育園の次は「小学校の壁」が待つ
保育園は延長保育があっても、小学校に上がると学童のお迎え時間や長期休みの壁が出てきます。
「フルタイムに戻すなら、小学校の生活も回せる形か」を一緒に考える必要がありました。
3. サポート:実家が遠いままのフルタイムは厳しい
実家が遠いままフルタイムは、私には厳しい。
そこで私は、上の子が小学校に上がるタイミングで実家の近くに引っ越し、定時で帰れる職場に転職する、という設計にしました。
ちょうど下の子も幼稚園の学年に上がる時期。
生活がまるごと変わる節目に、働き方も一緒に組み直す形です。
まとめ|あとは、自分のタイミングで選べばOK
📝 この記事のポイント
- 給料だけならフルタイムが一番(月30〜32万)。早く戻すほどもらえる
- ただし3歳になるまでは、保育料・給付金で手取りが月2〜3万目減りしやすい(損なしは3歳〜)
- 3歳まで時短は給料8割だが、給付金+時間のバランス型
- 8歳まで延長は、勤務そのままで給料64%=割に合いにくい
- お金以外(体力・子どもの年齢・サポート)も含め、働く場所ごと選び直してOK
「いつ戻すか」に、正解の年齢はありません。
お金の数字を知ったうえで、あなたと家族の生活に合うタイミングを選べば、それが正解です。
🐨 この記事を書いた人
コアラ先輩
病棟ナース10年目・二児のママ
16時間夜勤と立ち仕事で、足の匂い・むくみ・腰痛に悩まされてきた病棟ナース。 夜勤で頑張る看護師さんに向けて、疲れを持ち越さないための話を書いてます☕
☕ あわせて読んでほしい記事
🐨☕
またいつでもおいで🐨☕
喫茶コアラは24時間営業中。